SMDバイオトイレとは
“バイオトイレ”とは、微生物の力を利用して排泄物を処理するトイレです。 排泄物は継続して処理され溜まることなく、汲み取りなどの後処理の負担が軽く自然環境にも配慮した自然循環型トイレとしても注目されています。
■山、公園、離島 … 山小屋や、給・排水設備工事困難地域
■公共施設 … 自然災害時の非常用トイレ
■工事現場 … 工事現場などの仮設用トイレ
■海外 … インフラ整備の遅れている国
バイオの力で環境に優しい
これからのトイレユニット
SMDバイオトイレの概要
SMDバイオトイレは、微生物を利用してし尿を処理する装置です。
SMDバイオトイレの撹拌槽内には、バイオチップ(処理能力50回/日の装置で、撹拌槽内に250~300L程度を入れます。)があり、便器から撹拌槽に直接投入されるし尿(トイレットペーパー含む)とバイオチップが、回転軸に取り付けられた撹拌羽根により撹拌混合されることで、バイオチップに含まれる土壌菌群や便中の腸内細菌、環境中の微生物の働きでし尿は分解し減容されます。
バイオチップは、熱処理などを施した天然の杉材中心木チップに、自社で培養している微生物(土壌菌群)が適量混合されたもので、土壌菌群の優占種は、乳酸菌、放線菌、糸状菌、酵母などです。バイオチップの交換は使用頻度にもよりますが、通常年一回程度です。
このトイレの特徴は、独自のバイオチップにありますが、「水を使わない」、「臭いがしない」、「汲み取りの必要がない」ことで、年一回交換して取り出したバイオチップは、し尿由来の肥料成分を含んだ土壌改良材として資源化できます。
SMDバイオトイレの特徴
●独自に開発したバイオチップ(微生物資材)を用いた屎尿処理方式です。
バイオチップには自社培養の微生物 (土壌菌群)が混合されています。
●バイオチップや装置の工夫により排泄物の臭いは軽減されます。
●バイオチップは使用頻度にもよりますが年一回程度の交換が必要です。
取り出したバイオチップは、屎尿由来の肥料成分を含んだ土壌改良材として利用できます。
●水分はヒーターと排気装置によりほとんど蒸発します。
●排泄物は継続して微生物により比較的短時間で処理されるので衛生的です。
●排泄物は溜まりませんので汲み取りの必要はありません。
●トイレットペーパーの投入も可。 (ティッシュペーパーは不可。)
SMDバイオトイレの仕組み
バイオトイレのカタログ
ダウンロードはコチラ
PDFダウンロード
バイオトイレに関するお問い合せは
℡0948-22-2651
営業時間 8:30-17:00(平日)
SMDバイオトイレのメンテナンス
なります。点検マニュアルによる定期的な点検は当然ですが、お使いいただく方々の日々のトイレ清掃などのご協力も必要とします。弊社としましては、できるだけメンテナンス契約をお願いするようにしています。
メンテナンスでは、結構大変な場合もあります。例えば、設置場所が車で行けない山の上などになりますと、重量のあるものの交換や年一回のバイオチップの交換などです。バイオチップの交換の場合、交換する量が250Lで、15kg入りの袋が6~7袋になりますので、数人で分担して背負い山に登りますし、交換したバイオチップを持ち帰るケースもありますのでかなりの重労働です。なお、山の場合、現状のメンテナンスについては、行政や地域の山の会、自治会などとの事前の協力体制できており、スムーズな連携がとれています。
ダンボール製組み立て式
バイオトイレ(開発中)
SMDバイオトイレの今後について
国内においては、地震などの自然災害被災地における被災後2~3か月の間に必要とされる初期対応型のバイオトイレ(ダンボール製組み立て式(開発中))や高齢化社会における介護用バイオトイレの提案など、また、海外については、日本よりトイレ事情の悪い国が多く、問い合わせも多くなっています。それぞれの環境に合わせた提案ができるように努力して参りたいと思っています。
バイオトイレ開発者
【微生物先生】 故 島田 俊雄氏 : プロフィール
島田先生は、平成22年10月に逝去されるまで、25年以上にわたって微生物の 研究を続けた「微生物先生」。
現在もその微生物が遠く中国の大地で活躍しています。微生物を使っての、やせた農地の改良、川や池の浄化、バイオトイレ(中国では500台以上設置済み)に取り組んできました。RKB毎日放送で“ムーブ2005”“桃とトイレと日本人”で紹介されました。中国の常州市において、第13位名誉市民賞や科学技術大賞も受賞されました。
よくある質問
溜まりません。
排泄物のほとんどが水分であることから、水分減容のためにヒーターを装着しています。また、水分以外の固形分の有機物などについては微生物が分解の役割をはたしています。
ほとんど臭いません。
バイオチップに使用している杉材の多孔質の性質が、アンモニアなどの臭いの原因物質を吸着消臭してくれます。また、装置的にも排気ファンにより臭いを屋外に排出するので室内はほとんど臭いません。
100V或いは200V電源が必要です。
※電源確保については、太陽光発電システムなどの提案も差し上げています。
処理能力約40回~50回/日の装置で、約¥2,900-/月程度(負荷容量:ヒーター 400W、撹拌機 200W、排気ファン 16.5W、照明LED 7Wとして)です。尚、電気料金は使用頻度によって変わります。また、地域差もあります。
使用頻度にもよりますが、年一回程度の交換が必要です。
使用済みのバイオチップには、窒素・リン酸・カリなどの肥料成分が含まれていますので土壌改良剤として利用できます。
便器清掃の際は、タンクに充填されているバイオチップには微生物が生息していますので微生物に影響を与えるような洗剤や薬品などは使用しないでください。
水に溶ける水洗用トイレットペーパーなら使用可能です。テッシュペーパーは不可です。